1 OcleBaseとは
WebアプリやWebサービスに
大容量ファイルの高速転送機能や
クラウドストレージへのファイル格納機能を
簡単に追加することのできるソフトウェアです。
OCLE – Optimization for Client-Less Environment （クライアントレス環境の最適化）テクノロジーは、サーバにOcleBaseをインストールし、Webアプリのソースを若干修正するだけで、WebブラウザからAmazon S3をはじめとした各種クラウドストレージへの大容量ファイルの高速アップロード／ダウンロード、高速書き込みを可能とします。
（参考動画）1GBのファイルを4秒でアップロード
2 OcleBaseの特長
① 大容量ファイルの
高速転送
独自の高速プロトコル/転送エンジンにより数10GB～数100GBといった大容量ファイルや、数1000個といった多数ファイルの高速転送を実現しております。
※測定実績：1GBファイルを4秒で転送（お使いのネットワーク環境に影響を受けます）
② 各種クラウドストレージへの
高速格納
ファイルはサーバのSSDやHDDへの格納だけでなく、Amazon S3やAzure Blob Storage等のクラウドストレージへ直接保存が可能です。
※対応ストレージ
Amazon S3、Azure Blob Storage、Google Cloud Platform / Firebase Cloud Storage・ファイルシステム、 Wasabi
③ クライアント側で専用ソフトの
インストール不要
Chrome等のWebブラウザで所定のURLを開き、ファイルをドラッグ＆ドロップするだけで高速アップロード/ダウンロードが可能です。
④ システムへの
組み込みが簡単
WebサービスとWeb hook、Web APIにより疎結合する形式のため、Webアプリのユーザーインターフェースを変更することなく、簡単に大容量ファイルの高速転送機能の追加が可能です。
⑤ スマホやタブレットで
使用可能
最新のHTML5に準拠しているため、PC用のWebアプリだけでなくスマホやタブレットといったモバイル環境にも完全対応しております。
⑥ セキュリティの
確保
HTTPSと協調動作することで通信経路の暗号化を実現するとともに、接続先のなりすましを防止し、CORSの設定をすることも可能です。
転送認証機能を統合することで、転送対象ファイルの構成やユーザーアカウントによるファイル転送の許可や拒否をすることができ、高速ファイル転送のセキュリティ強化を実現します。
3 参考動画
〇 1GBのファイルを4秒でアップロード
インターネット回線の余剰の転送帯域が効果的に活用されることで、ファイルの転送が高速化されます
[環境]
- サーバー: AWS EC2 m5.xlarge, EBS gp2
- クライアント: Mac mini 2020, 3.2GHz 6コア第8世代Intel Core i7, 16GB 2,666MHz DDR4, Boot CampでWindows 10 Proをインストール
- ブラウザ: 84.0.4147.135 (Official Build) （64 ビット） (cohort: Stable)
〇 多数ファイルのアップロード
一度に数1000個のファイルを各種ストレージにアップロードができます。
※124個、1024個のファイルアップロードのデモとなります
〇 Amazon S3へのファイルアップロード
WebブラウザからAmazon S3にファイルをドラッグ＆ドロップで簡単にアップロードができます
4 ユースケース
社内・エンドユーザー向けシステムへの機能追加
「OcleBase」を導入することで、大容量ファイルの高速転送/格納機能を最小限の工数で追加ができます。
Webブラウザベースとなるため、設定作業やアプリインストールといったユーザーへの負担なく実装が可能です。
導入実績
第49回放送文化基金賞の放送技術部門を受賞した、日本テレビ放送網株式会社様のバラエティー番組等の制作フローをクラウド上で一元化するシステム「Alligator」の開発にファイル転送ソフトウェアとして「OcleBase」が採用されました。
作業担当者のローカル環境とクラウド基盤の間のネットワーク転送機能に「OcleBase」が使用されたことで、インターネットが接続できる環境であればどこからでも、汎用Webブラウザを使用した映像素材の高速アップロード/ダウンロードが実現できました。
これにより、今まで放送局や外部協力会社がバラバラに行っていたロケ後のデジタル変換、編集、素材管理等が一元化され作業フローが大幅に改善し、勤務改善を通じた働き方改革に貢献をしております。
5 OcleBase 機能一覧
| 高速ファイル転送 |
|
|---|---|
| ストレージ |
アップロードされたファイルは以下のストレージに格納することができます。 AWS – S3、Azure – Blob Storage（Block BLOB）、Wasabi、 Google Cloud Platform、Firebase – Cloud Storage、ファイルシステム |
| セキュリティ |
|
| 管理用 ウェブ画面 |
|
| JavaScript API |
|
| Webhook |
|
| Web API | 転送セッション数取得 |
6 OcleBase 対応環境
| OS （サーバー側） |
WindowsまたはLinux |
|---|---|
| CPU （サーバー側） |
x64アーキテクチャまたはaarch64アーキテクチャ（AWS Graviton2を含む） |
| メモリ （サーバー側） |
実行時最低4GiBの空き容量が必要 |
| ウェブブラウザ （クライアント側） |
|
| ストレージ （アップロード先） |
Amazon S3・Azure Blob Storage・Google Cloud Platform / Firebase Cloud Storage・ファイルシステム・Wasabi |
